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509d6a7f.jpg  英国文学に登場する場所や、作者に関係ある場所を
  実際にひとつひとつ訪れて書かれた
     文学にまつわる旅の記録。
  すべての章が4ページにまとめられ
  イギリスの古典名作を広く浅く網羅した
  いわば英国文学入門書のような仕様です。




「チップス先生の贈り物 ~英文学ゆかりの地を訪ねて~」
長井那智子著 春風者


「フランケン・シュタイン」の作者
メアリ・シェリーのお墓の写真あります!!
(写真が小さいのが残念だけど!!)

他にオスカー・ワイルドが住んでいたアパートや
ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」の舞台となった城を訪れた話
アーサー王物語で有名なティンタジェルの様子
(かなり素敵な所のように書かれている)。

ビアトリクス・ポター著「ピーターラビットのお話」の項では思いがけなく
「ピーターの父はマクレガーさんの畑に行ってつかまり、ミートパイにされた」
という設定に言及が!
かわいらしい牧歌的な世界の中に、突如さりげなく挿入される
現実の姿、非情な食物連鎖の掟・・・
ピーターの母が「おまえのお父さんはね」と話しかけるシーンは
私にとって強烈なブラックジョークとして敬意の的。
しかし著者によると、神>>人間>>動物 と上下関係のはっきりした
キリスト教的世界観の表れではないか とのこと。

などなど、他にもたくさん。
どちらかというと偏愛家の私には
これだけ多くの作家に対して幅広い興味を抱けるというのが
なんだか不思議。

著者の長井那智子先生は、以前参加した下北沢の「森茉莉を歩く」会で
お会いした方です。
長井先生のブログはこちら⇒ 東京風便り
 
海外に住み、帰国して本を出版した女性作家たちは数多い。
とくにファッション関連のエッセイには多く
パリやミラノに住んで一流のファッションと美しい女性たちを見てきた経験から
服とは何か、美とは何か、雑誌にコラムを連載し
それを一冊の本にまとめる・・・といったパターン。
ファッション系列の奥様作家たちは
美学として「エレガンス」を掲げることが多いのですが
彼女の本から感じられる感性は、エレガンスというより「素朴」「純情」









 

 

 
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映画「ジョン・カーター3D」を観に行ったとき
5回映画を観たら1回無料になるスタンプカードの
最後の1個を押してもらうのを忘れて帰り
日付が変わると無効といわれたので
あきらめた。
結局無料の1回を観られないまま期限切れ・・・

fc840dd8.jpg






中学のころ大ファンだったエドガー・ライス・バローズの小説「火星」シリーズ
(4巻か5巻までずっと「バルスーム」を「バスルーム」と読み間違えていた)。
そのおなじみの不思議な生き物たちやメカが見られます。

残酷で凶暴な火星の人々。
原作の説明では、資源の枯渇により生存競争が激化したせい。
寿命があまりに長くてもはや戦争以外で死人が出せず
全体的に熾烈な戦国時代。
そんな中、重力の違いからくる跳躍力と強靭さを生かして
一気に序列を駆け上がるジョン・カーターのお話。

ポスターを見たときからなんだかカーター役の俳優が
イメージと違うのが気になる・・・
だって創元推理文庫の挿絵では短髪だし
作中たびたび「すごい美男子」と言われる。
そして、奇想天外な内容にもかかわらず
妙に冷静で淡々とした一人称の文章とあいまって
軍人であると同時に古風な紳士といった感じのおじさま
(当時の自分により年の近いキャラクターとしては
ジョンの息子のカーソリスがいたんだけども、
彼もけっこう人間離れしていて、親近感はなかった)
なのですが、映画の主演は親しみやすさ重視なのかしら。

同じくバローズ原作である「ターザン」も
映画ではかなりイメージを破壊してました。
ただ私は「ターザン」は原作の方を後から読んだので、
予想外に深みのある知的で気品あるターザンにびっくり!

なので火星シリーズも、映画の後から原作を読んだら
意外な発見があっておもしろかったかも~
 
a9662dc0.jpg  







「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」観てきました。

シャーロック・ホームズといえばイギリスのヴィクトリア時代を舞台にした名作。
でもこの映画シリーズの方はアクション色が強くて薄暗く、
じっくり衣装を見られるようなシーンが実はあまりないんです
(あと、登場する衣装の数自体も少なくて、
着替える必然性がないとずっと同じのを着ている)

ジプシー占い師シムのジャケットも
結局なんだかよくわからないまま終わった。
アイリーンのブルーヴェルヴェットはよく見れました。

映画の前作ではヒロインとのロマンスもあったホームズ。
でもドイルの原作では、女性にも恋愛にもまったく興味のない人。
孤独を愛し「親しい者はいない」と言っているにもかかわらず、
ワトソンだけはいつなんどき訪問しても
「君なら大歓迎だよ」と、明らかな特別待遇を受けている設定。
たしかにアヤしいといえばアヤしいような?

で、シリーズ第二作目の「シャドウゲーム」ではついにこのアヤしさが
パロディ化されつつも前面に押し出されてきております。
ホームズがワトソンの新婚旅行に女装で乱入
ヒロインの形見のハンカチをワトソンにちょっと睨まれたら
なんとその場で海に投げ捨て(!!!)
舞踏会ではいつの間にかペアになって踊ってるし、
ホームズの兄までが遠まわしにカミングアウト??

そんなこんなで、だんだんホームズとワトソンの
結ばれない愛の物語みたいに見えてきて、
最後は切なくなっちゃいました。

ところで、5回映画を観たら1回無料になるという
ワーナーマイカルのクーポン券を持っていたのに、
何ヶ月もほとんど忘れていた。
気がついたら、期限が4月の末までとなっていました。
ああ 期限切れになってしまう・・・

というわけで、なんとか時間をやりくりして
今月中にあと2本映画を観ます!!






 

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この映画、3Dにする意味がよくわからなかったので2Dで観てしまった。
でもキレーでした。
物語がとくに面白いわけではないんだけど
とにかく絵的に美しかったです。

1930年代のパリ
大きな駅の時計台の内部に
単独住み着いている機械いじりの天才少年
持ち前の才能で修理した、古い自動人形がお友達。

というのも時計屋だった父が他界、
時計台の管理人をしているおじさんに引き取られたものの
おじさん蒸発。
孤児院に入りたくないので
自力で時計のメンテナンスをしておじさんの不在を隠し、
迷宮のような時計台の内部を秘密基地にして
縦横無尽に駆け回る・・・

という、10代の頃に見たら
うらやましさに身悶えただろう夢のような状況。
「孤児」「学校と無縁」「危険な香り」
と、子供の憧れ要素をバッチリ満たすヒューゴ。

もし彼が最後まで大人社会に組み込まれることなく
機械人形とともに(あるいは子供だけの世界に)篭城し続ける、
という展開になっていたらそれは背徳のゴシックロマンス。

しかしヒューゴは特に人嫌いでも反逆児なわけでもなく
意外に社交家で親切。
自由も孤独も重すぎたのか
最後は、再び大人の庇護のもとへと回収されてゆく。
清く正しい良い子ちゃん向けの映画となっております。

そう考えると、一番恵まれてるのは
すでに大人だから補導される心配もなく、給料も保証されてて
発明家でもアーティストでも作家でも、自由自在に副業が可能
そもそもの時計台管理人であるクロードおじさんだったはずなのに。
だらしないアル中おじさんで、しかも飲みすぎて川に落ちて溺死した。
こんなにいい仕事がありながら・・・なんという罰当たりな!







 

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45866560.jpg 「ガタカ」の頃から大好き!アンドリュー・ニコル監督の「TIME」観てきました。






自分の時間がお金の代わりとして使われる不思議な世界。
やりくりできなくなって残り時間がゼロになった者は
その場で心臓停止。

貧乏な人々は工場労働の日給で細々と余命を補給する毎日で
持ち時間はいつもギリギリ。
ところが壁の向こうの大富豪は、労働者を搾取しておいて贅沢三昧
しかも永遠のように長生きしている!

主人公のウィルは死と隣り合わせに生きる庶民と
大富豪との格差を打破しようとするヒーローであり革命家。
でもその手段として、誘拐犯や銀行強盗になる以外の方法を示してくれない。
未来のハイテク社会が舞台でも、ロビン・フッドの時代とあまり変わらない。

それがアクション映画の限界?
でも、それでもアクション映画が好きか、と言われたら私はYES!
だって、そこには間違いなく革命が、下克上が、そして虐げられた者への愛があるから。

すべての人間の肉体年齢が25歳で止まる世界なので
たぶんオールキャスト20代です。
なんだか青年劇団の舞台公演みたい。
「25歳の顔した85歳」などというヴァンパイア映画にも似た
演技が求められるわけだけど
大富豪役のヴィンセント・カーシーザー。うまかったです。
最初はかわいいお坊ちゃんにしか見えないのが、物腰につられて
だんだん老獪なおじさんに見えてきます。
ウィルの母も「アレ?」と思うのは一瞬だけで、すぐ母に見える。
全員顔が若いという状況にすぐ慣れてしまう不思議。





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女性
趣味:
読書、猫
自己紹介:
果砂璃亜(かさりあ)国という架空の国をテーマにしたお洋服を制作しています。
めざすのはカラフルなゴシック。

好きな監督
ティム・バートン
ジョン・ウォーターズ

好きな音楽
EVANESCENCE
RIHANNA
LADY GAGA

好きな本
SF ホラー
19世紀英国小説とロシア文学
生物学

大学で美術史と油絵を学び
しばらく社会人
それからまた服飾の学校
上の写真は専門学校の時の卒業制作です
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