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専門学校にいた頃、東北出身の友達に何気なく
「技術があれば工場に就職することもできるね」と言ったら
「何言ってるの、縫製工場は日本人なんか雇わないよ!」と笑われました。
もともと東北にはアパレルメーカーの縫製工場がいくつかあり
そこでは中国の職人たちを「研修生」という名目で
期限を決めてまとめて渡航させ、最低賃金以下で労働させている。
一度そのやり方で味をしめたメーカーは
まともな給料で日本人を雇うなんてばからしいことはしないというのです。
今 震災の影響で、中国人たちが帰国してしまい、
縫製工場は労働力を失って困っているといいます。
TVのニュース番組でも何度か見ました。
あるYシャツ工場では、やむなく現地の日本人を雇い入れたのですが
もともと技術のない人たちなので、教育係が大忙し。
「何も知らない若者ばかり。こんなことでは仕事が回らない。
はやく力になれる人たちを連れてきて欲しい」
と、フロアチーフか監督?のような女性が、インタビューで嘆いていました。
ですが本来、工場が従業員に仕事を教え、一人前の職人に育てるのは当然のことです。
「力になれる人たち(即戦力)」と言えばきこえはいいけど、
もともと、中国人を研修生の名目で、
保障もなく最低賃金にも満たない給料で働かせていた事が、恥ずべきことだったのです。
現状を嘆き以前の状態を取り戻すことだけを願うのは間違っている。
これまでのシステムを根本から見直すことが先だと思います。
工員の賃金を上げる。社会保障をきちんとして、
教育係を増やし、現地で雇った人材を活用していくことは可能なはずです。
少子化なので外国人労働者も悪くはないですが、
移民として定住を認め、日本人と同じ条件で雇用すべきです。
そんなことしたら、服の値段が高くなっちゃう?
本当にそうですか?
まず企業の少数のトップだけが利益を独占するのをやめたらどうでしょう。
* * *
尚、私自身も前から気になっていた「在宅縫製者」という仕事について、
たまたま興味深い記述を見つけたので、引用しておきます。
工場側は、自宅労働者を雇うことーーアメリカでは違法とする州もあるーーで、監督者の厳しい目を逃れることも多い。ジョバーが女性たちに裁断した生地の束を渡して、家で縫わせるのだ。こうすれば、家賃、電気代、業務用ミシン(500ドルから3000ドルもする)などといった仕事の経費については、労働者が自腹を切ることになる。それでも、ある人々、特に働く母親にとっては理想的な環境に見えるかもしれない。何と言っても、子どもと一緒に家にいながら仕事ができるわけだから。だが、自宅労働者の場合、工場で働くより稼ぎが少ないし、賃金が受け取りにくいという難点がある。あるハイチ移民は、完成品は、完成品1000着を持参したところ、ボスにこう言われたという。「2000着分渡したはずだぞ!」。足りない分を彼女が仕上げるまで、ボスは支払いを拒否したそうだ。
また、自宅労働の場合、大量の生産ノルマを与えられ、休みなく長時間働くことになりがちである。なかには労働者への支払が帳簿につけられない場合もあるので、脱税も起こりやすい。ちなみに、自宅労働者の使用はカリフォルニアでは違法なのだが、1996年にこの州の南部で一斉摘発が行われた際には、ゲス製品を作っていた労働者たちの自宅兼作業場が見つかっている。チリでは婦人服の80%が自宅労働者の手で作られており、メキシコでは30%、アルゼンチンでは55%となっている。
NHK出版 ミシェル・リー著 和波雅子訳 「ファッション中毒」より
めざすのはカラフルなゴシック。
好きな監督
ティム・バートン
ジョン・ウォーターズ
好きな音楽
EVANESCENCE
RIHANNA
LADY GAGA
好きな本
SF ホラー
19世紀英国小説とロシア文学
生物学
大学で美術史と油絵を学び
しばらく社会人
それからまた服飾の学校
上の写真は専門学校の時の卒業制作です